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TEAM P 本郷良典の歴史考察

2020-08-26
本能寺の変について・・・・・・3
今回は、「本能寺の変」当日何があったかを時系列で書いていこうと思います。
 
前回の
1582年6月20日 旧暦6月2日 未明
本能寺周辺に明智光秀の率いる約1万3千の兵が続々と音もなく終結し始めます。
 
午前4時  
明智光秀の軍勢が完全に本能寺を包囲、討ち入りを開始、わずかな手勢に守られた織田信長を殺害。
信長の首を探すことに時間を取られたのか、討ち入りが終了したのは午前8時頃と言われています。
 
午前8時  
妙覚寺に滞在していた織田信忠に「本能寺にて織田信長が明智光秀に打ち取られた」との報告が入る。それを聞いた信忠は重臣の進言に従い妙覚地よりも守りの固い二条城に入ることを決意。
すぐ近くの二条城に移動。
 
 正午  
二条城に明智光秀の主力軍到着、わずか500人で守られた織田信忠に襲い掛かり、織田信忠も光秀に打ち取られてしまいます。
その後の主要人物の動き
 
明智光秀
  京都周辺の自分の支配権を高めるため周辺の有力大名、池田恒興・細川藤孝・藤堂高虎・片山右近・中川清秀らに味方に付くように連絡するも誰一人動かず、一方朝廷は比較的光秀に友好的な立場を選択。
 
徳川家康
 
堺に滞在していた家康は本能寺の変を聞くや否や、配下の服部半蔵の案内の元、伊賀を越えて自分の領地である駿府(静岡県)へ命からがら逃げかえります。ですが、信長の死は、彼の持つ精強な三河武士団には何の影響もありません。そのため家康は帰国後、混乱に乗じて旧織田領の甲斐(山梨県)・信濃(長野県)を手に入れ急速な領土拡大を実現しております。
 
滝川一益
  にわか仕立ての混成軍団である彼が率いる関東軍は「信長討たれる。」の、一報で全軍が蜘蛛の子を散らしたように四散し、彼自身単身で尾張(愛知県)に逃げのびる、という悲惨な状況に陥ります。
 
神戸信孝
 
四国遠征軍の神戸信孝・丹羽長秀の連合軍は本能寺の変が伝わると約1万3千人いた兵士は大半が逃げ出し、僅か3千人しか残っていない状況になります。
この為、織田信長の弔い合戦を行い主君の仇がとれる軍団は柴田勝家の北陸軍か、羽柴秀吉の中国軍の二つに絞られました。
 
羽柴秀吉
 
この瞬間から時代は彼を中心に回り始めます。
情報集収に時間がかかりすぎて動けない柴田勝家(皮肉なことに包囲をしていた魚津城は本能寺の変当日落城)とは全く逆に、本能寺の変の情報が伝わるや否や、毛利家と和睦。「中国大返し」で名高い2万人全軍による京都方面への進軍を行い僅か8日で(秀吉が本能寺の変を知ったのが4日、富田(大阪市)に布陣したのが12日)鳥取~大阪までの距離をものともせず、兵力のすべてを移動させてしまいます。
また布陣と同時に畿内の有力大名に連絡を取り、光秀の呼びかけに呼応しなかった、池田恒興・細川藤孝・藤堂高虎・片山右近・中川清秀らを味方につけ、さらには、丹羽長秀・神戸信孝の残存兵を加えたことで、名目上神戸信孝を総大将とした羽柴秀吉軍は4万人もの軍勢になりました。
その軍勢をもって明智光秀1万3千を攻めるべく決戦の地、山崎(大阪と京都の境目)に向かいます。
山崎の戦い  
13日、山崎の合戦が始まります。兵力が優勢なうえ、戦の重要な場所である天王山を占拠した秀吉軍は終始光秀軍に対し優勢な戦いを展開、決着はその日のうちに、秀吉軍の勝利という形でつきました。
逃亡した光秀は翌13日農民の落ち武者狩りにかかりその命を落とします。
ここに、秀吉の天下取りの道が開きました。
 
秀吉天下取り  
本能寺の変後、織田旧臣は織田家の家督(後継者)を2男信雄と3男信孝どちらが継がせるか、意見が真二つに分かれますが、その状況を秀吉はうまく利用し、重臣たちが集まり今後の織田家の家督をだれが継ぐかを決める会議、
世に言う「清須会議」においてその当時だれもが考えなかった手を打ってきました。
それは信忠の嫡男(信長の孫)三法師(当時2歳)に織田家の家督を継がせ、自分がその後見人になることです。
秀吉は巧みな裏工作を行い、そのことを会議にて承認させ、事実上織田家の乗っ取りを成功させました。
その後、かつての同僚や上役で会った前田利家・池田恒興・丹羽長秀・佐々成正らを次々に配下に加え、又宿敵柴田勝家を戦で破り自害させ、信雄・信孝ら信長の遺子を無力化し、さらには160万石の巨大大名徳川家康をも恭順させることにより、天下統一を成し遂げました。
 
これが本能寺の変から、秀吉天下取りの一連の流れです。
 
これまでを踏まえ、次回は本能寺の変について私の考を書いていきたいと思います。
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